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結露を防ぐ 〜冬場の結露対策〜

<strong>高橋啓子</strong>
高橋啓子

自動販売機で冷えた飲み物を買って机においておくと、ペットボトルの表面に水滴がついてきます。室内の空気に含まれる水蒸気が冷たいペットボトルによって冷やされて水滴となり、ペットボトルの表面についたためです。これが「結露」の仕組みです。

冬場に窓側にものを置いておいたら湿っぽい、カビが生えているといった経験はありませんか?住宅を長持ちさせる上でも、また、快適に健康に過ごすためにもできるだけ結露は発生させないようにしたいものです。

よくあるのが‘表面結露’

ペットボトルの例のように、室内の暖かい空気が外気で冷やされた窓ガラスなどに接することで、水蒸気が水滴に変わり、結露が発生します。水蒸気が水滴に変わっていく境目の温度を「露点温度」といいます。窓ガラスの表面温度が露点温度よりも下がると、窓ガラスの室内側に水滴が発生します。このような結露を「表面結露」といい、結露するとガラスがくもるため、すぐにわかります。

表面結露図

内部結露(壁体内結露)

結露は、目に見える表面結露だけではありません。壁の内部で結露が発生する「内部結露(壁体内結露)」もあります。壁に湿気を通しやすい断熱材を使用している場合、壁の室内側に防湿層を設置し、室内の湿気をできるだけ壁の中に浸入させない工夫をすることで内部結露を防ぐことができます。

内部結露が進むと、断熱材に水分が含まれることによって断熱性能が落ちたり、壁の中に浸入した水分が柱などの木材を腐らせるなど耐久性能を損なう可能性があります。

最近の住宅は結露が少なくなっているか?

複層ガラス

冬場に住宅内で起こる結露を防ぐ方法の一つに、窓ガラス等の表面温度をあげる方法があります。それには、ガラス板を2枚利用した複層ガラスなどを利用することが有効です。

平成20年2月に行った「フラット35住宅仕様実態調査報告」によると、調査対象となった新築住宅の約7割が複層ガラスを使用しています。一方、窓枠は、調査数の約9割がアルミ製のものを使用しています。アルミは金属ですから、外の気温が低いとその温度が伝わって窓枠が冷たくなりがちです。

そのため、最近の住宅では、窓ガラス部分の結露は少なくなりましたが、窓枠部分では、まだ結露がみられることがあります。

結露を防ぐためのポイント

住宅を建てる時から、しっかりと断熱材を施工し、窓ガラスを複層ガラスにすることにより結露を少なくすることが可能ですが、生活をしていく中で防げることもあります。結露が気になる場合は、次のようなことに注意してみましょう。

1室内の水蒸気発生を極力おさえる。

冬は室内の空気が乾燥しがちなので、加湿器を利用する方も多いと思います。また、洗濯物を部屋干しすることもあるでしょう。風邪の予防のために室内の乾燥を防ぐことも大切ですが、必要以上に室内の水蒸気が多くなると、外気と温度差のある窓ガラスや窓枠部分で結露が発生しやすくなります。結露が発生した場合は、水分をこまめに拭き取るようにしましょう。

2部屋全体の通風、換気をよくする。

気温差があるところ、湿気がこもりやすいところは特に結露が発生しやすくなります。近年の住宅ではしっかりと断熱材が施工されていることが多く、押入や収納の結露は少なくなっていると思いますが、湿気を含みやすい布団や衣服を収納している押入も含めて、時々空気の入れ換えを行うなど、湿気がこもらないように気をつけましょう。

(平成20年11月)

良質な住まいとは

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