職員 T.R
仲間を知る Vol.7

社会を支える金融の力。都市計画研究から見据える住宅支援の未来。住宅支援の未来。

2021年入構|環境・社会理工学院修了

まちづくり融資部|まちづくり
T.R

職務
経歴

1年目~3年目 :地域業務第二部
4年目~現在 :まちづくり融資部

01_入構動機 都市の未来を支える金融の可能性

私は大学院で都市計画を専門とし、コンパクトシティの研究に注力していました。その中で、地方都市における行政の目指す姿と住民ニーズの乖離を目の当たりにし、このギャップを埋めるための金融支援の重要性を痛感しました。

独立行政法人として政策実施を担うJHFの存在を知った時、自身の専門性を活かせるフィールドだと確信しました。特に、私が研究していたコンパクトシティの推進に貢献する【フラット35】地域連携型のような商品に携わることができる点に、深い魅力を感じました。社会的意義を重視するJHFの理念は、私の価値観と合致し、入構への大きな決め手となりました。

採用面接では、一方的な質疑応答による選考ではなく、私の経験や思考を深く掘り下げてくれる対話が印象的でした。最終面接前、人事担当者からの温かい励ましの言葉は緊張を和らげ、ありのままの自分を表現する勇気をくれました。この人に寄り添う温かさが、JHFへの入構意思を固める要因となりました。

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02_仕事内容とやりがい 社会課題に挑む、政策金融の最前線

私は現在、主にマンション共用部分リフォーム融資の制度設計に携わっています。JHFは、【フラット35】に代表される個人のお客さまに向けた住宅ローンが有名ですが、マンション関連も重要な事業です。私が所属する部署では、マンションの大規模修繕に必要な資金を、マンション管理組合に融資する商品を取り扱っており、その制度の運用を考えることが主な業務です。

この業務の根底には、管理不全マンションの増加や居住者・建物の高齢化という社会問題への対応があります。修繕積立金だけでは足りない資金を、融資で補い、持続可能なマンション管理を支援しています。人々の暮らしを支えるこの仕事は、まさに社会貢献そのもので、大きなやりがいを感じています。

また、前部署で経験した能登半島地震の被災者支援も印象深い業務です。地方自治体と連携しながら、住宅再建に向けた災害復興住宅融資の説明を行いました。当時は、資金繰りに窮し、途方に暮れる被災者の方々が少なくありませんでしたが、資金調達の選択肢を提示し、道筋を示すことができた際には、政府系金融機関の公共性の高さと、自身の業務が社会に与える影響の大きさを実感しました。

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03_働く環境と魅力 協調性の文化と多様な専門性の融合

JHFは協調性を重んじる文化が根付いており、所属グループでは週2回のミーティングで活発に議論し、業務を進めます。上司や先輩の豊富な知識と対応力からは日々刺激を受け、後輩指導を通じて自身の成長も実感できました。チームでの円滑なコミュニケーションのため、質問の論点をコンパクトにまとめることを心がけています。

JHFの魅力は、多様な専門性を受け入れる懐の深さです。建築系出身の私も、さまざまなバックグラウンドを持つ職員と共に業務に携わっています。独立行政法人として、利益追求だけでなく社会的な意義を重要視する組織文化は、他の金融機関にはない大きな特徴です。金融を通じて困っている人々を支援できることは、私の大きな誇りです。

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04_志向性とキャリア 「住まい」の未来を創造するプロフェッショナルへ

これまで 

災害対応がもたらした新たな視点

大学院での都市計画研究が私の原点です。入構後担当した、融資の受付や推進業務を通じてJHFの事業が人々の生活と深く結びついていることを実感しました。特に、能登半島地震での被災者支援において、公共性を肌で感じたことが現在の礎となっています。

現在 

社会課題を解決に導くために、複雑な制度設計を「わかりやすく」

私が担当するマンション共用部分リフォーム融資の制度設計は、幅広い観点での検討が必要となるため、チーム内では活発な情報共有と議論が行われています。経験豊富な先輩職員から、迅速な対応力や深い知見を日々学びつつ、業務に直結するマンション管理に関する専門書を読み込むなど、自ら学び続ける姿勢も大切にしています。

未来 

住宅金融のプロとして、日本の住まいに貢献

マンション管理に関する専門知識をさらに深掘りし、住宅金融のプロフェッショナルとして、社会の変化に柔軟に対応できる新たな制度設計に挑戦したいと考えています。今後も、建築系の専門性を活かしながら、社会問題の解決に貢献していきます。

Column

〜JHFで行うまちづくりとは?〜

災害に強いまちづくりの支援、高経年マンションへの対応もJHFの大きな役割のひとつです。 古い木造住宅が密集する地域の再開発により実現する、まちの耐震化・不燃化等の促進を通じた 災害に強いまちづくり、老朽化したマンションの修繕・建替えによるマンションストックの 維持管理・再生等を支援しています。
こうした融資は、政策上重要である一方民間金融機関だけでは十分な対応が困難な分野です。 そのため、政府系金融機関であるJHFが取り組む必要のある分野です。

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Oneday_Scheduleある⼀⽇の流れ

  1. 8:55 出勤。
    朝礼で各自の予定を共有した後、メールや業務の確認。
  2. 10:00 データの集計。所管する商品の利用状況を確認。
  3. 11:00 グループミーティング。担当業務の進捗確認や、悩んでいる点の相談。
  4. 13:00 昼食。
    まちづくり融資の運用改善のために他部署との打合せ。
  5. 15:00 外部セミナーに参加し、 マンション関連制度の説明・周知活動。
    17時20分に退勤。